予防歯科とは?治療との違いと歯科医院で行うこと【錦糸町】
「予防歯科」という言葉を、歯科医院の看板や案内で見かけることが増えました。けれども、痛いところがないのに歯医者に行って何をするのか、普通の治療と何が違うのかは、案外はっきり説明されていません。錦糸町でお買い物や仕事の合間にご来院いただく方からも、「検診って結局、何をされるんですか」というご質問をよくいただきます。予防歯科とは、虫歯や歯周病になってから治すのではなく、なる前・あるいはごく小さいうちに見つけて手を打つことを目的にした歯科の分野です。
この記事では、まず「治す歯科」と「守る歯科」の違いを目的・来院のきっかけ・やること・ゴールの4つで整理し、そのうえで予防歯科の現場で実際に行われている検査・クリーニング・指導の中身を、専門知識のない方にも分かるようにお伝えします。最後に、錦糸町で予防歯科を始めるときの初回の流れと、治療の途中から予防に切り替える方法もまとめました。読み終えたときに「自分にも関係のある話だ」と感じていただければ幸いです。
予防歯科とは「治す」ではなく
「守る」ための歯科
治療型の歯科と予防歯科は、出発点が逆
歯科医院に足を運ぶきっかけは、多くの場合「痛い」「しみる」「詰め物が取れた」といった困りごとです。困りごとを解決するのが治療型の受診で、これは体調が悪くなってから内科に行くのと同じ流れです。一方で予防歯科は、困りごとが起きる前に来院し、起きにくい状態を保つことを目的にしています。たとえるなら、車が動かなくなってからレッカーを呼ぶのが治療、定期的に車検や点検に出して不具合の芽を摘んでおくのが予防歯科です。どちらも必要なものですが、出発点がまったく逆であることをまず押さえておいてください。
虫歯も歯周病も、初期のうちは自分では気づきにくい病気です。エナメル質の中だけで進む初期虫歯には痛みがなく、歯ぐきの炎症も鏡でじっと見なければ分かりません。「困ってから行く」スタイルだと、来院した時点ですでにある程度進んでいることが多く、治療は削る・神経を取る・被せるといった大きなものになりがちです。予防歯科は、その手前で見つけて小さく済ませる、あるいは病気そのものを起こさせないための仕組みだといえます。
4つの観点で見る「治療」と「予防」の違い
| 見るポイント | 治療を目的とした受診 | 予防歯科の受診 |
|---|---|---|
| 目的 | 治療を目的とした受診:起きてしまった虫歯・歯周病を治し、噛める状態に戻す | 予防歯科の受診:虫歯・歯周病を起こさせない、起きてもごく小さいうちに見つける |
| 来院のきっかけ | 治療を目的とした受診:痛み・しみ・腫れ・詰め物の脱落など、本人が困ったとき | 予防歯科の受診:症状がなくても、決めた間隔で。前回の来院時に次回を決める |
| 主にやること | 治療を目的とした受診:削る・詰める・神経の処置・被せ物・抜歯など | 予防歯科の受診:検査で状態を記録し、クリーニングで汚れを落とし、磨き方や生活習慣を整える |
| 1回の負担 | 治療を目的とした受診:進行度により大きくなりやすく、通院回数も増えがち | 予防歯科の受診:短時間で終わることが多く、痛みを伴う処置は少ない |
| ゴール | 治療を目的とした受診:症状が消え、機能が回復した時点で一区切り | 予防歯科の受診:区切りはなく、良い状態を保ち続けること自体が目的 |
表の中でいちばん大切なのは「ゴール」の行です。治療は終わりがありますが、予防歯科には終わりがありません。これは負担に聞こえるかもしれませんが、裏を返せば「大きな治療を繰り返さずに済む状態を維持する」ということでもあります。厚生労働省のe-ヘルスネットも、80歳で20本以上の歯を保つためには生涯にわたる対策が必要で、歯を失う二大原因である虫歯と歯周病の予防に加え、定期的な歯科医院でのチェックが必要だと述べています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「「8020」達成のために必要な予防対策」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-005.html )。
セルフケアとプロフェッショナルケアの二人三脚
予防歯科というと「歯医者でクリーニングを受けること」だと思われがちですが、正確には少し違います。同じe-ヘルスネットの記述では、歯周病対策として有効なのは、ご自身で行うセルフケアと専門家によるプロフェッショナルケアを合わせた口腔清掃だとされています。毎日の歯磨きが土台にあり、それだけでは届かない場所や落とせない汚れを歯科医院で補う。この二人三脚が予防歯科の実体です。歯科医院に通っているから家では手を抜いていい、ということにはなりませんし、逆に家で完璧に磨いているつもりでも、歯科医院での確認なしには「磨けているかどうか」を客観的に知ることができません。
予防歯科で実際に行うこと|
検査・クリーニング・指導の3本柱
柱1|検査:今の状態を「記録」する
予防歯科の1回は、まず検査から始まります。目で見て虫歯や詰め物の状態を確かめ、歯ぐきの溝の深さを専用の器具で測り、必要に応じてレントゲンで歯と歯の間や骨の状態を確認します。ここでのポイントは、検査が「異常を探すため」だけでなく「記録を残すため」に行われることです。前回と今回を比べることで、悪くなりかけている場所や、逆に磨き方が改善した場所が分かります。予防歯科における検査は、一回きりの診断というより、定点観測に近いものだとお考えください。
柱2|クリーニング:セルフケアでは落とせない汚れを取る
歯の表面に付く細菌のかたまり(プラーク)は、歯磨きで落とせるうちはよいのですが、時間が経つと唾液の成分と結びついて硬い歯石になります。歯石になると歯ブラシでは取れず、その表面はざらついてさらに汚れが付きやすくなります。歯科医院のクリーニングは、この歯石や、歯ブラシが届かない場所の細菌の膜を専用の器具で取り除く処置です。処置の種類は目的によっていくつかに分かれます(歯石取り、機械による研磨、パウダーを吹き付けるものなど)が、詳しい違いはここでは省き、「家では落とせない汚れをリセットする工程」とだけ理解しておいてください。
柱3|指導:次の来院までの「家での予防」を整える
3つ目の柱が、歯磨き指導と生活習慣のアドバイスです。予防歯科の効果は、来院した日の処置だけで決まるのではなく、次の来院までの数か月間、家でどう過ごすかに左右されます。e-ヘルスネットは、虫歯の要因を「歯の質」「細菌」「食物(砂糖)」の3つに整理し、それぞれに対応する予防法としてフッ化物の応用、歯磨きの励行、糖分を含む食品の摂取頻度の制限を挙げています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯の予防法(総論)」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-005.html )。歯科医院での指導は、この3つのうち「その人にとって弱いところ」を見つけて具体的な行動に落とし込む作業です。磨き残しやすい場所を染め出しで確認する、フッ化物入り歯磨き剤の使い方を確かめる、間食のとり方を一緒に見直す、といった内容が中心になります。
3本柱がそろって初めて「予防」になる
- 検査だけ受けて帰ると、汚れは残ったまま。異常がないことは分かっても状態は良くならない
- クリーニングだけ受けて帰ると、その日はきれいでも、磨き方や習慣が同じなら数週間で元に戻る
- 指導だけでは、すでに付いてしまった歯石や、届かない場所の汚れは取れない
予防歯科の1回にこの3つがそろっているのは、それぞれが他の2つの弱点を補い合っているからです。「今日はクリーニングだけで」というご希望をいただくこともありますが、可能であれば3本柱をひとまとめに受けていただくほうが、予防としての意味は大きくなります。
錦糸町で予防歯科を始めるなら|
初回の流れと「治療から予防へ」の切り替え方
初回は「現状把握」がほとんど
予防歯科を始めるとき、初回に大がかりなことは行いません。錦糸町の当院では、初めての方にはおおよそ次の順番でお時間をいただいています。
お困りごとと生活習慣の聞き取り
症状の有無に加え、歯磨きの回数や道具、間食や飲み物の習慣、過去の歯科治療の経験をお聞きします。
お口全体の検査と記録
虫歯・詰め物の状態、歯ぐきの溝の深さ、歯石やプラークの付き具合を確認し、必要に応じてレントゲンや写真で記録します。
結果の説明と優先順位の整理
治療が必要な場所があるか、あるとすれば予防と並行して進めるのかをご説明します。
クリーニングと磨き方の確認
その日の状態に応じてクリーニングを行い、磨き残しの多い場所と対策をお伝えします。
次回の間隔を決める
リスクの高さや歯石の付きやすさから、次にいつ来ていただくかを一緒に決めます。
治療の途中からでも、予防に切り替えられる
「今かかっている治療が終わってから、いずれ予防を」と考える方は多いのですが、実際には治療の途中から予防的な視点を入れることができます。たとえば奥歯の治療のために通院している期間中に、他の歯の検査とクリーニングを済ませておけば、治療終了後にそのまま定期的な来院へつなげられます。治療が終わった日に「これで完了です」と言われて終わりにするか、「次は数か月後に確認しましょう」と続けるかで、その後の歯の残り方は変わってきます。当院では治療の最終回に、予防歯科として次回をいつにするかを毎回ご相談しています。
錦糸町駅南口から歩いて1分、マルイ錦糸町の中にある当院(マルイ錦糸町シティデンタルクリニック)は、「痛くないけれど一度見てほしい」という理由でのご来院を歓迎しています。
- 年中無休で夜20時30分まで診療しているので、買い物や仕事の予定に予防歯科の受診を組み込みやすくなっています
- 完全個室の診療室で、検査結果や口の中の写真をモニターでご覧いただきながら説明します
- マイクロスコープ・歯科用CTがあり、目で見つけにくい小さな変化も拡大や画像で確認できます
- 担当の歯科衛生士が磨き方の癖や生活習慣を把握したうえで、毎回の指導内容をつなげていきます
- ネット予約・LINE予約に24時間対応。次回の予約は帰り際にその場で取ることができます
錦糸町で予防歯科に興味を持たれた方は、まず一度、現状を知るための検査だけでも受けてみてください。当院の予防歯科のメニューや考え方は予防歯科のページで、初期の虫歯の見分け方は初期虫歯の記事で、歯ぐきの病気は歯周病のページでご覧いただけます。
よくある質問
予防歯科と定期検診は同じ意味ですか?
痛いところがないのに歯科医院に行っても、何もしてもらえないのでは?
予防歯科は何回くらい通えば終わりますか?
治療中の歯があっても予防歯科を始められますか?
予防歯科は子どもだけのものですか?
まとめ|予防歯科とは「守るための歯科」。治療との違いは出発点にある
予防歯科とは、虫歯や歯周病になってから治すのではなく、なる前・ごく小さいうちに手を打つことを目的にした歯科の分野です。治療との違いは、目的・来院のきっかけ・やること・ゴールのすべてにあり、とくに「区切りがなく、良い状態を保ち続けること自体が目的」である点が大きな特徴です。
歯科医院で行うことは、検査・クリーニング・指導の3本柱に整理でき、これらは互いの弱点を補い合っています。錦糸町で予防歯科を始めるなら、まずは現状を知る検査から。治療の途中からでも切り替えられますので、「痛くないうちに」一度ご相談ください。
治療・経過観察に伴う注意点
注意点
- 予防歯科は虫歯や歯周病の発生や進行を抑えることを目的としますが、すべての病気を確実に防げるとお約束できるものではありません
- 検査で治療が必要な箇所が見つかった場合は、予防と並行して治療をご提案することがあります
- クリーニング直後は、歯ぐきの退縮や知覚過敏がある方でしみやすくなることがあります(一時的なものがほとんどです)
- 来院の間隔や内容はお口の状態やリスクによって異なり、途中で見直すことがあります
- レントゲン撮影は必要性を判断したうえで行います。妊娠中の方は事前にお知らせください
おおよその費用
検診で行う検査と、そこで見つかった歯石の除去、磨き方のアドバイスまでは、健康保険の範囲内で受けられることが一般的です。窓口での負担は当日の内容と負担割合の組み合わせで決まります。予防や見た目を目的に希望される専門的クリーニング(PMTC)は自費扱いとなり、当院の料金は15,000円(税抜)です。フッ化物塗布については保険適用の可否が年齢・状態で分かれるため、事前にお伝えしています。
窓口では現金のほか各種クレジットカードでのお支払いを受け付けています。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)に沿って、予防歯科の受診を検討される方が内容と費用を正しく理解したうえで選択できるよう、注意事項として記載しています。
※注意点の現れ方には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。予防歯科で必要な内容や来院の間隔はお口の状態によって異なります。気になることがある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。