甘い物を控えても虫歯になる原因は?
飲み方と食べ方【錦糸町】
「甘い物はほとんど食べていないのに、検診のたびに虫歯が見つかる」。錦糸町の当院でも、こうしたお話をよく伺います。虫歯の原因というと、まず砂糖の量が思い浮かびますが、実際に結果を分けているのは「どれだけ食べたか」よりも、「何回、どれくらいの時間、口の中に糖が入っていたか」です。同じ量のお菓子でも、一度に食べ切るのと、少しずつ一日かけて口に運ぶのとでは、歯にとっての意味がまったく変わります。
この記事では、食事のあとに口の中で何が起きているのかを整理したうえで、朝・通勤中・仕事の合間・帰宅後・就寝前という時間の流れに沿って、飲み方と食べ方のどこに原因が潜みやすいのかを見ていきます。甘いと感じない飲み物や、のど飴のように「食事」と意識していないものも取り上げます。錦糸町で働く方、お買い物のついでに立ち寄る方が、明日から一つだけ変えられるところを見つけられるようにまとめました。
虫歯の原因は「量」より「回数」
口の中で起きていること
食事のあと、口はもとに戻ろうとしている
何かを口にすると、歯の表面にいる細菌がその中の糖を分解し、酸をつくります。この酸によって、歯の表面からミネラルがごくわずかに溶け出します。ただ、これは一方通行ではありません。唾液には酸をうすめて中和する働きと、溶け出したミネラルを歯へ戻す働きがあり、しばらく何も口にしない時間が続けば、口の中はもとの状態に近づいていきます。
つまり歯の表面では、毎日「少し溶ける」と「少し戻る」がくり返されています。決まった時刻の食事だけであれば、この行ったり来たりは釣り合いを保ちやすく、目に見える変化にはなりません。問題が起きるのは、戻るための時間が確保できなくなったときです。
回数が増えると、戻る時間がなくなる
厚生労働省のe-ヘルスネットは、むし歯の原因になるのは細菌に分解されて酸を生む「発酵性糖質」だとしたうえで、「日に三度の食事」であれば歯は再石灰化されて健全に保たれるものの、「発酵性糖質を含む間食を頻繁にとり、臨界pH低下が繰り返されると再石灰化は脱灰に追い付けなくなり」むし歯が発生すると述べています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「う蝕の原因とならない代用甘味料の利用法」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-013.html )。
注目したいのは、ここで問題視されているのが「一度に入った量」ではなく「くり返される頻度」だという点です。一日にとる砂糖の総量を半分に減らしても、口に運ぶ回数が倍になれば、歯が置かれる条件はかえって厳しくなることがあります。「控えているのに」という感覚と実際の結果がずれるのは、多くの場合ここが理由です。
甘いと感じないものでも原因になる
発酵性糖質は、砂糖だけを指す言葉ではありません。ごはん・パン・せんべい・クラッカーに含まれるでんぷんも、口の中で分解されれば細菌が使える形になります。牛乳やヨーグルトの乳糖、果物やジュースの果糖も同じです。「甘い物は控えている」という方が、おせんべいやおにぎりを一日に何度もつまんでいれば、口の中で起きていることは大きく変わりません。
もう一つ見落とされやすいのが、飲み物です。カフェオレ、微糖のコーヒー飲料、スポーツドリンク、栄養ドリンク、乳酸菌飲料は、いずれも糖を含みます。しかも飲み物は「少しずつ長く」という飲み方になりやすく、回数と時間の両方を増やしてしまいます。食べ物の見直しから始める方は多いのですが、実際に効きやすいのは飲み物の見直しであることが少なくありません。
1日の流れで見直す、
飲み方と食べ方
朝:あわただしい日ほど、口が乾いたまま出かける
朝食を抜いたり、コーヒーだけで済ませたりする日は、噛む動作が少なくなります。噛むことは唾液を出すきっかけになりますから、噛まない朝は口が乾いた状態のまま外へ出ることになります。そこへ通勤中の甘い飲み物が加わると、酸が薄まりにくい状態で一日が始まります。朝に何を食べるかより、「噛むものを口に入れたか」を見てみてください。
通勤中と仕事の合間:「少しずつ」がいちばん長く続く
デスクに置いた飲み物を、午前中いっぱいかけて少しずつ飲む。この飲み方は、量としてはコップ一杯でも、口の中に糖が入る回数としては十数回に相当します。眠気覚ましのタブレット、のど飴、ガムに含まれる糖も同じです。接客や会話の多いお仕事では、口の乾きを気にしてのど飴を続けている方もいらっしゃいますが、糖を含むものであれば回数の面では不利に働きます。
お買い物や外出の合間:立ち寄りの一口も回数に入る
錦糸町のように、買い物と食事の場所が一か所にまとまっている環境では、「小腹が空いたから」という短い立ち寄りが増えます。一回あたりは小さくても、午後に二回、夕方に一回と重なれば、口の中は戻る時間を失います。予定の合間に何かを口にすること自体が悪いのではなく、それが「決まった時間の食事」とは別に足されている点が、条件を厳しくします。
夜と就寝前:唾液が減る時間に何が残っているか
眠っている間は唾液の分泌が少なくなり、酸を薄める働きも弱まります。就寝前に食べたもの、飲んだものは、そのぶん長く口の中にとどまることになります。夜遅い食事、寝る前の乳酸菌飲料、ベッドサイドのスポーツドリンクは、量の割に影響が残りやすい組み合わせです。お酒のあとにそのまま眠ってしまう日が続く方も、同じ理由で注意しておきたいところです。
| 場面 | 条件を厳しくしやすい飲み方・食べ方 | 置き換えの一例 |
|---|---|---|
| 朝 | 条件を厳しくしやすい飲み方・食べ方:朝食を抜き、甘い飲み物だけで出かける | 置き換えの一例:噛むものを少しでも口に入れ、水かお茶を一杯とっておく |
| 通勤・移動中 | 条件を厳しくしやすい飲み方・食べ方:ペットボトルの甘い飲料を長時間かけて飲む | 置き換えの一例:移動中は水かお茶にし、甘い飲み物は休憩時にまとめて飲む |
| 仕事中 | 条件を厳しくしやすい飲み方・食べ方:糖を含むタブレットやのど飴を絶やさない | 置き換えの一例:回数を決める、または糖を含まない代用甘味料のものを選ぶ |
| 外出・買い物の合間 | 条件を厳しくしやすい飲み方・食べ方:短い立ち寄りのたびに一口ずつ足す | 置き換えの一例:おやつの時間を一つに寄せ、食事とセットにする |
| 就寝前 | 条件を厳しくしやすい飲み方・食べ方:寝る直前の飲食、そのまま就寝 | 置き換えの一例:最後に口にする時間を決め、そのあとは水にする |
置き換えの欄は「こうしなければいけない」という基準ではなく、選択肢の一例です。生活の形はそれぞれ違いますから、続けられないやり方を選んでも意味がありません。まずは表の中で、自分に当てはまる行が一つあるかどうかを見てみてください。
錦糸町で飲み方・食べ方を
見直すなら|まず変える一つの決め方
ここまで読んで「全部やめないといけないのか」と感じた方もいるかもしれません。そうではありません。回数の話である以上、減らす効果がいちばん大きいのは、いま最も回数が多いところです。当院では、次のような順番で一緒に整理しています。
- まる一日を思い出し、水とお茶以外を口にした時間をすべて書き出す
- そのうち「食事」とは別に足されているものに印をつける
- 印のついたものの中で、いちばん長く続いているものを一つ選ぶ
- やめるのではなく、時間を決める・水に置き換える・まとめるのどれかにする
- 次の来院で、その一つが続いたかどうかだけを確認する
一度に五つ変えるより、一つを三か月続けるほうが結果につながりやすいというのが、診療の場での実感です。なお、飲み方や食べ方の見直しは進行を抑える助けにはなりますが、すでにできてしまった穴が習慣の改善だけでふさがるわけではありません。いまの状態を確かめたうえで、変えるところを決めるのが順序になります。
錦糸町駅南口から歩いて1分、マルイ錦糸町の館内で診療しているマルイ錦糸町シティデンタルクリニックでは、次のような体制でご相談をお受けしています。
- 休みの日はなく、20時30分まで診療していますので、勤務後や買い物の途中でもお越しいただけます
- 診療室は完全個室です。食習慣という話しづらい内容も、周囲を気にせずお話しいただけます
- その日の飲食の記録を見せていただければ、回数の多い場面を一緒に探します
- マイクロスコープと歯科用CTを備えており、いまどこに変化が出ているかを画像とあわせてご説明します
- ネット予約はWEBとLINEのどちらからでも操作でき、時間帯を気にせずお申し込みいただけます
当院の虫歯治療の考え方は虫歯治療のページに、定期的なチェックやクリーニングについては予防歯科のページにまとめています。
よくある質問
甘い物を完全にやめれば虫歯にならなくなりますか?
砂糖の入っていない飲み物なら、何回飲んでも大丈夫ですか?
食後すぐに歯を磨けないときはどうすればいいですか?
お酒を飲む習慣は虫歯の原因になりますか?
回数を減らしたら、できてしまった虫歯も止まりますか?
まとめ|虫歯の原因は「何を」より「何回」に表れる
虫歯の原因を糖の量だけで考えると、「控えているのにできる」という結果が説明できません。口の中では食事のたびに溶けると戻るがくり返されていて、戻るための時間が確保できているかどうかが分かれ目になります。だからこそ、量より回数、そして口の中に糖がとどまる時間が問われます。
甘いと感じない飲み物やでんぷんを含む食品も、回数が多ければ同じ役割を果たします。錦糸町での毎日を思い返して、水とお茶以外を口にした場面を数えてみてください。飲み方と食べ方のうち、いちばん回数の多い一つを変えるところから始めれば十分です。現状の確認と、変える場所の見立ては歯科医院で一緒に行えます。
治療・経過観察に伴う注意点
注意点
- 飲食習慣の見直しは進行を抑える助けになりますが、すでにできた穴が習慣の改善だけで元に戻ることはありません
- 同じ習慣でも影響の出方には個人差があり、唾液の量や歯の形、清掃状態によって結果は変わります
- 飲食の回数だけを整えても、清掃が届いていない場所があれば虫歯は進むことがあります
- 虫歯かどうかの判断は、視診・必要に応じたレントゲン検査などを行ったうえで歯科医師が行います
- 糖を含まない甘味料を用いた食品にも酸性のものがあり、置き換えれば無条件に安全というわけではありません
おおよその費用
虫歯の診査、レントゲン撮影、進行した場合の処置、そして食習慣を含めた指導は、原則として健康保険の範囲で受けられます。窓口でのご負担は、その日に行った検査や処置ごとに決まっている点数を足し合わせ、ご加入の保険の負担割合を乗じて計算します。初診か再診か、撮影を行うかどうかでも金額は上下します。予防を目的としたフッ化物の応用は、年齢や口の状態によって保険で行えるかどうかが変わりますので、実施前にお伝えします。
精算はキャッシュレスにも対応しており、クレジットカードをお使いいただけるほか、現金でのお会計も承っています。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の趣旨を踏まえ、虫歯の原因と生活習慣の関係を知ったうえで受診するかどうかを判断していただけるよう、注意事項を記載しています。
※注意点の現れ方には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。虫歯のできやすさは食習慣だけでなく口の中の状態によっても変わります。気になる症状がある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。