マウスピース矯正とは?歯が動く仕組みを解説【錦糸町】

写真に写った自分の歯並びを見て、「前歯の重なりが前より目立つかもしれない」と感じたことはありませんか。錦糸町の駅ビルや商業施設は鏡が多く、買い物のついでにふと口元が気になる、という方は少なくありません。そこで候補に挙がりやすいのが、透明な装置を使うマウスピース矯正です。

ただ、いざ調べてみると「そもそもどうして透明なプラスチックで歯が動くのか」という肝心な部分が飛ばされていることが多いものです。この記事では、費用や期間といった話は一旦置いて、マウスピース矯正の仕組みそのものを、専門用語をできるだけほどきながら順番に説明していきます。仕組みが分かると、歯科医院で説明を受けたときの理解度がまるで変わります。

マウスピース矯正とは?
装置の正体と歯が動く仕組み

透明なマウスピース矯正の装置を手に持っているイメージ|マルイ錦糸町 シティデンタルクリニック

マウスピース矯正とは?装置の正体をシンプルに整理する

マウスピース矯正は、アライナー矯正とも呼ばれます。歯型のデータをもとに作られた透明な装置を口の中に入れ、それを段階的に取り替えていくことで歯並びを整えていく方法です。

厚さは0.5mm程度、素材は透明な樹脂

日本臨床矯正歯科医会の解説では、この装置について、患者の石膏模型やデジタルデータをもとに技工所で作製された厚さ0.5mm程度の透明なマウスピースであり、1日約20時間以上装着し、歯の移動に合わせて数種類を順次使用していくものと説明されています。(参照:日本臨床矯正歯科医会「本会の矯正歯科治療に関する考え方」 https://www.jpao.jp/10orthodontic-dentistry/1020thinking )

0.5mmというのは、コピー用紙5〜6枚を重ねたくらいの薄さです。指でつまむとしなる程度の柔らかさで、それでいて歯を動かす力を出せるように設計されています。

1枚で完結するのではなく、何枚も「バトンを渡す」

ここが最初の分かれ目です。マウスピース矯正は、1つの装置をずっと使い続けるものではありません。

  • 治療開始時点の歯並びに合った1枚目から使い始める
  • 決められた期間が過ぎたら、次の段階の形をした2枚目に交換する
  • これを繰り返し、最終的な歯並びの形をした最後の1枚までたどり着く

つまり、1枚1枚が少しずつ違う形をしていて、リレーのようにバトンを渡していく構造です。何枚必要になるかは歯並びの状態によって大きく変わるため、診察と検査を受けないと分かりません。

なぜ透明な装置で歯が動くのか|カギは「骨の作りかえ」

歯は、あごの骨に釘のように打ち込まれて固定されているわけではありません。歯の根っこと骨のあいだには歯根膜(しこんまく)という薄い膜があり、これがクッションとセンサーの役割を果たしています。

押される側と引っぱられる側で、別のことが起きている

歯に一定方向の力がかかると、歯根膜は片側で縮み、反対側で伸びます。この状態が続くと、縮んだ側では歯を支えている骨が少しずつ溶けて場所を譲り、伸びた側では新しい骨が作られていきます。歯が動いたあとの空いたスペースを、骨が追いかけて埋めていくイメージです。

マウスピース矯正がやっているのは、この現象を計画的に起こすことです。装置は「今の歯並びより少しだけ理想に近い形」で作られているため、はめると装置と歯の位置にわずかなズレが生まれます。装置が元の形に戻ろうとする力が、歯を押す力になります。

強い力をかければ早く動く、ではない

ここは誤解されやすいところなので、力のかけ方と体の反応を整理します。

力のかけ方 歯や周囲の組織に起きること 結果のイメージ
弱い力を長い時間、続けてかける 歯や周囲の組織に起きること:骨が溶ける働きと作られる働きが、無理のない速さで進む 結果のイメージ:計画に沿った移動が期待できる
強い力を短時間だけかける 歯や周囲の組織に起きること:血流が妨げられ、骨の作りかえがかえって進みにくくなる 結果のイメージ:痛みが強く出やすく、動きも読みにくい
力がかかる時間が途切れがち 歯や周囲の組織に起きること:動きかけた歯が元の位置に戻ろうとする 結果のイメージ:進みが遅れ、計画とのズレが生じやすい

矯正治療で「弱い力を持続的に」と言われるのは、この体の仕組みに合わせているからです。マウスピースの薄さと素材のしなり具合も、その考え方に沿って選ばれています。

仕組みから分かる
使い方のルールと注意点

番号順に並べたマウスピースと装着時間を確認するイメージ|マルイ錦糸町 シティデンタルクリニック

1枚あたりが担当する移動量は、ごくわずか

1枚のマウスピースが受け持つ歯の移動量は、目で見て分かるほどの大きさではありません。だからこそ、決められた順番と期間を守って交換していくことに意味があります。

順番を守る

3枚目の形は「2枚目まで動いた状態」を前提に作られています。飛ばすと、装置が合わず力が正しく伝わりません

期間を守る

歯が動いたあと、骨が落ち着くための時間が必要です。早すぎる交換は歯や歯ぐきに負担をかけることがあります

合わないと感じたら報告する

浮く、入りきらないといった感覚は、計画とのズレを知らせるサインになることがあります

「早く終わらせたいから交換を前倒ししたい」と考える方は珍しくありませんが、これは自己判断で行うべきことではありません。必ず担当の歯科医師に相談してください。

装着時間が仕組みの前提になっている理由

マウスピース矯正の最大の特徴は「取り外せること」です。食事や歯みがきのときに外せるのは大きな利点ですが、同時にこれは治療結果を左右する条件にもなります。

日本矯正歯科学会は、マウスピース型矯正装置による治療の欠点として、毎日長時間の装着を必要とし、使用状況によって効果が大きく異なることを挙げています。(参照:日本矯正歯科学会「ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」 https://www.jos.gr.jp/news/2019/0605_13.html )

推奨される装着時間は1日20時間以上とされます。1日24時間のうち、外していられるのは合計で4時間程度、という計算になります。

  • 朝昼晩の食事で合わせて1時間半ほど外す
  • 食後の歯みがきで15分ほど外す
  • これだけで、すでに2時間近くを使っている

間食が多い方、外出先で外したままにしてしまう方は、気づかないうちに装着時間が足りなくなります。仕組みの側から見れば、装着時間が短い状態は「力がかかっていない時間が長い」状態であり、歯が元に戻ろうとする方向に働きます。

ワイヤー矯正との構造的な違い(優劣ではなく仕組みの差)

どちらが優れているかという話ではなく、力の伝え方がそもそも違います。仕組みの違いを知っておくと、歯科医院での説明が頭に入りやすくなります。

比べる点 マウスピース矯正 ワイヤー矯正
力の伝え方 マウスピース矯正:歯全体を包む装置の形のズレで押す ワイヤー矯正:歯に付けた装置とワイヤーの反発力で引く・押す
装置の位置 マウスピース矯正:歯の表面を覆う(取り外し可) ワイヤー矯正:歯に固定される(自分では外せない)
力がかかる時間 マウスピース矯正:装着している時間だけ ワイヤー矯正:基本的に常にかかり続ける
清掃のしやすさ マウスピース矯正:外して普段どおりみがける ワイヤー矯正:装置の周りに工夫が必要

なお、どちらを選ぶかという判断は歯並びの状態や生活習慣によって変わります。詳しい比較は別の記事で扱います。関連記事:目立たないワイヤー矯正はできる?装置と素材の種類

仕組みから考えると、慎重な検討が必要なケースもある

「装置の形のズレで歯を押す」という仕組みには、得意な動きと苦手な動きがあります。日本矯正歯科学会の治療指針では、アライナー型矯正装置で推奨されない症例として次のようなものが挙げられていると紹介されています。

  • 抜歯をともなう症例
  • 乳歯列期・混合歯列期で、あごの成長や歯の生えかわりの予測が難しい症例
  • 骨格性の不調和をもつ症例

(参照:日本臨床矯正歯科医会「アライナー型矯正装置でどんな歯並びでも治療することができますか?」 https://www.jpao.jp/10orthodontic-dentistry/1015consultation/06-adult-start/n-q11.html )

これは「マウスピース矯正が良くない」という話ではなく、どの装置を使うかは診察・検査・診断のあとに決まるということを示しています。装置を先に決めてから歯並びを当てはめるのではなく、順番は逆だと考えてください。どの範囲まで対応できるかについては別記事で詳しく取り上げます。【内部リンク予約:マウスピース矯正の適応と限界】

相談前に整理しておくと役立つセルフチェック

受診の前に、自分の状況を言葉にしておくと相談がスムーズです。以下は診断のためのものではなく、伝えたいことを整理するためのメモとして使ってください。

  • 気になっているのは見た目か、噛みにくさか、それとも両方か
  • いつ頃から気になり始めたか
  • 過去に矯正治療を受けたことがあるか(後戻りかどうかの判断材料になります)
  • 歯みがきのとき出血する場所があるか
  • 1日のうち、装置を外す場面がどれくらいありそうか(間食・接客・食事の回数)
  • 装置を外すことを人に見られたくない場面があるか

特に最後の2つは、装着時間を左右する現実的なポイントです。生活の実態を正直に伝えたほうが、無理のない計画を立てやすくなります。

錦糸町でマウスピース矯正の
話を聞いてみたいとき

錦糸町の商業施設内にある歯科医院の受付イメージ|マルイ錦糸町 シティデンタルクリニック

仕組みを知ったうえで次に必要なのは、自分の歯並びに何が起きているかを診てもらうことです。マルイ錦糸町 シティデンタルクリニックは、買い物や仕事の前後に立ち寄りやすい商業施設内にあります。矯正を担当する歯科医師が在籍し、初診相談は無料で承っています。

  • 年中無休・土日祝も診療(昼休憩なし)で、平日に時間が取りにくい方も通いやすい環境
  • すべての診療室が完全個室のため、歯並びの悩みを人目を気にせず話せます
  • 歯科用CTや拡大視野での診査に対応し、見た目だけでなく歯や骨の状態から検討します
  • 24時間受付のオンライン予約・LINE予約に対応

「まだ治療するか決めていない」という段階でも構いません。仕組みを聞いて納得できるかどうかを確かめる場として使っていただければと思います。

よくある質問

透明なだけで、材質はどれも同じですか?
透明な樹脂であっても、製品や設計の考え方によって性質は異なります。歯科医院で扱っている装置がどのようなものか、説明を受けて確認しておくとよいでしょう。
寝ているあいだだけ使う方法はありますか?
マウスピース型矯正装置は1日20時間以上の装着が推奨されており、就寝時のみの使用では前提となる条件を満たしません。装置の種類によって条件が異なる場合もあるため、歯科医師にご確認ください。
マウスピースをはめると、すぐに歯が動き始めますか?
装置をはめた直後から力はかかりますが、骨の作りかえには時間がかかります。見た目の変化を実感するまでには一定の期間が必要です。
途中でやめたらどうなりますか?
動きかけた歯が元の位置に向かって戻ろうとすることがあります。中断を考えている場合も、自己判断ではなく担当の歯科医師に相談してください。
歯みがきが不十分だと矯正にも影響しますか?
プラーク(歯垢)はむし歯や歯周病の原因になり、歯ぐきや骨の状態が悪ければ矯正治療の進め方にも影響します。装置を外してみがける利点を活かしてください。(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「プラーク/歯垢」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/teeth/yh-031.html )

まとめ|仕組みが分かると、判断の軸ができる

マウスピース矯正は、厚さ0.5mm程度の透明な装置を順番に交換し、弱い力を持続的にかけることで、歯を支える骨の作りかえを利用して歯を動かしていく方法です。1枚あたりの移動量はごくわずかで、装着時間が結果に直結します。そして、どの装置が適しているかは診察と検査を経た診断で決まります。

逆に言えば、仕組みを知らないまま装置だけで選んでしまうと、あとから納得しづらくなります。錦糸町で歯並びのことを考え始めた方は、まず自分の口の中で何が起きているのかを確かめる一歩から始めてみてください。

自由診療の副作用とリスク

副作用とリスク

  • 歯が動く際に、数日程度の痛みや締めつけ感が生じることがあります
  • 装着時間や使用状況によって、治療の進み方や結果に差が出ることがあります
  • 装置の内側に汚れが残ると、むし歯や歯ぐきの炎症が起こる可能性があります
  • 治療後に歯が元の位置へ戻ろうとする(後戻り)ことがあり、保定が必要です
  • 歯並びの状態により、途中で治療方法の見直しや他の装置の併用を検討する場合があります

おおよその費用

マウスピース矯正は健康保険が適用されない自由診療です。料金は装置の種類や治療範囲によって異なります。

矯正精密検査+診断料 30,000円

インビザライン片顎(軽度) 250,000円

インビザライン両顎(軽度) 400,000円

インビザライン両顎(無制限) 850,000円

アソアライナー両顎2step 250,000円

調整料・観察料 5,000円

リテーナー 30,000円

お支払い方法:現金・クレジットカード・デンタルローン・院内分割に対応しています。

記載理由

平成30年6月1日に施行 医療広告ガイドラインに準拠し、患者様が歯科医療に対して適切な選択を行えるようにするための注意事項として記載。

※副作用とリスクには個人差があります。※全て税抜の金額を表示。

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村上 翔
監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長
私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断や治療方針は口の中の状態によって異なります。症状が気になる場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。

患者様の満足度調査を
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少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。

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