親知らずが生えきるまで何ヶ月?
生えかけが続く理由と目安【錦糸町】
「奥の歯ぐきから白いものが顔を出したけれど、それから数ヶ月、何も変わらない」――錦糸町で接客や営業のお仕事をされている方から、こんな相談をいただくことがあります。親知らずが生えきるまで何ヶ月かかるのか、いつまで「生えかけ」と付き合えばよいのか。実はこの歯は、ほかの永久歯のように数ヶ月で一気に出そろう歯ではなく、途中で足踏みをしたり、そのまま落ち着いてしまったりすることが多い歯です。
この記事では、歯ぐきに頭が出てから噛み合う高さに届くまでの一般的な経過を段階ごとに整理し、生えかけの状態が長引く理由と、上と下で進み方が違う事情を説明します。最後に、錦糸町で「このまま待っていいのか」を確かめる目安をまとめました。何歳ごろに生えるのかという話は当院の別の記事に譲り、ここでは「出てきてからの時間」に絞ってお伝えします。
親知らずが生えきるまでの一般的な経過
――「頭が出る」から「噛み合う」まで
親知らずが歯ぐきを破って見え始めてから、上下の歯としてきちんと噛み合う高さまで届くまでには、順調に進んだ場合でも数ヶ月から1年ほどかかるのが一般的です。ただし「順調に進む」親知らずのほうがむしろ少なく、多くはどこかの段階で速度が落ちます。まずは鏡で見える状態を手がかりに、経過を4つの段階に分けてみます。
段階1|歯ぐきが盛り上がり、白い点が見える
最初のサインは、一番奥の歯ぐきがぷくっと盛り上がり、その中心に白っぽい硬いものが透けて見える状態です。この時点では、歯の頭(歯冠)のごく一部が歯ぐきの薄い膜を破ったところで、指で触れると硬さを感じる程度です。人によっては、歯ぐきがむずむずする、噛んだときに奥が押されるような感覚がある、といった変化を伴います。ここから次の段階へ進むまでの期間は幅が広く、数週間で頭全体が見えてくる方もいれば、この状態のまま季節が変わる方もいます。
段階2|頭の半分ほどが出て、歯ぐきがかぶさっている
歯の頭の手前側だけが見え、奥側には歯ぐきの「ひさし」がかぶさっている状態です。実はこの段階が、生えかけの中で最も長く続きやすく、同時に最も気を遣う時期でもあります。かぶさった歯ぐきと歯の間には食べかすが入り込みやすく、歯ブラシの毛先も届きにくいからです。本人の感覚としては「半分だけ出たまま、もう1年くらい経つ」というケースが少なくありません。
段階3|頭全体が見えるが、まだ高さが足りない
歯ぐきのひさしが後ろに下がり、噛む面の全体が見えるようになった状態です。ここまで来れば、あとは噛み合う相手の歯に届く高さまで少しずつ伸びていくのを待つ段階になります。この時期は磨きやすさがぐっと上がり、腫れや違和感も落ち着いてくる方が多いのですが、相手の歯がない場合は必要以上に伸びてきて、頬の内側に当たるようになることがあります。
段階4|上下で噛み合い、ほかの奥歯と並ぶ
上下の親知らずが接し、食べ物をすりつぶす仕事に加わった状態が、いわゆる「生えきった」姿です。この状態まで到達する方は、実はそれほど多くありません。厚生労働省のe-ヘルスネットも、親知らずには先天的に生えない人だけでなく、傾いていて途中までしか生えない人も多いと記しています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「親知らず」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-036.html )。段階2や3で落ち着いたまま何年も過ごす、というのがむしろ一般的な姿だと考えてください。
| 段階 | 鏡で見える状態・感じ方 | 次の段階までの期間の幅 | この段階で気をつけること |
|---|---|---|---|
| 1. 白い点が見える | 状態:歯ぐきの盛り上がり、むずむず、押される感覚 | 期間:数週間〜数ヶ月 | 注意:触りすぎない。奥まで毛先を当てる習慣をつける |
| 2. 半分出て歯ぐきがかぶさる | 状態:食べかすが入る、ときどき腫れる | 期間:数ヶ月〜数年(ここで止まることも) | 注意:腫れを繰り返すなら経過だけでなく見立てを聞く |
| 3. 頭全体が見える | 状態:磨きやすくなる、違和感が減る | 期間:数ヶ月〜1年前後 | 注意:相手の歯がないと伸びすぎて頬に当たることがある |
| 4. 上下で噛み合う | 状態:ほかの奥歯と同じように使える | 期間:ここが到達点 | 注意:一番奥なので定期的なクリーニングで清潔を保つ |
表の期間はあくまで一般的な幅で、ご本人の年齢や向き、あごの大きさによって前後します。大切なのは「今どの段階にいるか」を把握しておくことで、次にどんな変化が起こりうるかを先読みできるようになる点です。
生えかけのまま止まる・長引く理由と、
上と下で進み方が違う事情
「なぜうちの親知らずだけ、いつまでも生えかけなのか」という疑問には、歯そのものの理由と、周りの環境の理由の両方があります。ここでは経過が長引く代表的な事情を、時間軸の観点から整理します。
理由1|前に進む道をふさがれている
親知らずは一番奥、つまり手前の歯(第二大臼歯)のすぐ後ろから出てきます。あごの奥行きに余裕がないと、まっすぐ上に出るスペースがなく、前に傾いた状態で手前の歯の後ろ側にぶつかります。ぶつかった時点で前進が止まるため、頭の一部だけが歯ぐきから見えたまま、何年も変わらないことになります。この状態は鏡では「生えかけ」に見えますが、実際にはこれ以上出てこない位置で落ち着いているケースも多く、待つことで解決する見込みは低くなります。
理由2|歯の根がまだできあがっていない
歯は頭の部分が先にできて、根は後から伸びていきます。親知らずの根が完成するのは、頭が見え始めてからさらに数年後というのが一般的な流れで、根が伸びる力が歯を押し上げる原動力の一つになります。10代後半に頭だけ見えた親知らずが、20代に入ってから急に高さを増すことがあるのはこのためです。逆に言えば、根が伸びきってしまえば、それ以上大きく動くことは少なくなります。
理由3|歯ぐきの厚みと、噛む相手の有無
歯ぐきの厚い方では、歯が十分な高さまで来ていても、ひさしのように残った歯ぐきがなかなか後ろに下がらず、見た目には「半分だけ」の状態が続くことがあります。また、上下のどちらかにしか親知らずがない場合、噛み合う相手がないぶん歯が止まらずに伸び続け、頬の内側や反対側の歯ぐきに当たるようになることもあります。同じ「長引く」でも、止まっているのか伸びすぎているのかで、対処の方向はまったく違います。
上と下で進み方が違うのはなぜか
同じ人の口の中でも、上の親知らずは比較的すんなり出て、下は途中で止まる、という組み合わせがよく見られます。上あごの親知らずは外側に向かって生えることが多く、骨もやわらかいため、頭を出す道が比較的開いています。一方で下あごの親知らずは前に傾いた向きで手前の歯に当たりやすく、日本口腔外科学会も、下あごの親知らずでは傾斜や半分埋まった状態がよく見られると述べています(参照:日本口腔外科学会「歯および歯周疾患」 https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei/ )。「上は終わったのに下は途中」という状態は、異常というより下の親知らずの一般的な姿と考えてよいでしょう。
長引く期間に、手前の歯で起きやすいこと
生えかけが長引くこと自体は病気ではありませんが、段階2のように歯ぐきのひさしがかぶさった期間が長いほど、そのすき間に汚れがたまる時間も長くなります。汚れがたまる場所は親知らずの周りだけでなく、手前の歯の後ろ側の面にも及びます。奥歯の一番後ろの面は自分では見えず、鏡でも確認しにくいため、気づいたときには手前の歯のほうに虫歯の入り口ができていた、ということが起こりえます。生えかけの経過を見るときは、親知らずだけでなく手前の歯の状態も一緒に見ておくことが、後悔を減らすコツです。
錦糸町で「このまま待っていいか」を
確かめるには
生えかけの親知らずは、時間が解決してくれるものと、時間をかけても変わらないものに分かれます。どちらなのかを見極める材料は、鏡ではなくレントゲンにあります。ここでは、相談する際の「待つ・待たない」の考え方をまとめます。
「様子を見る期限」を先に決めておく
生えかけの親知らずを見るときに当院が大切にしているのは、「様子を見ましょう」で終わらせず、いつまで様子を見るのかという期限を一緒に決めておくことです。たとえば、頭が見え始めて半年たっても変化がなければ一度撮影して向きを確認する、腫れが2回続いたら経過ではなく見立てに切り替える、といった具合です。期限を決めておくと、気づいたら何年も放ったままだった、という状況を避けやすくなります。
レントゲンで分かる「動く余地」
お口全体を写す撮影を1枚行うと、親知らずの向き、根がどこまでできているか、手前の歯との間にどれだけ余裕があるかが見えます。これらを合わせると、その親知らずにまだ前へ進む余地があるのか、すでに止まる位置に落ち着いているのかの見当がつきます。動く余地があれば経過を見る、余地がなく手前の歯に負担がかかっているなら次の方針を考える、という分かれ道が、この1枚ではっきりします。
相談の入り口はどこからでも
「生えかけを見てほしいだけ」「抜くつもりはまだない」という段階のご相談も、もちろん歓迎しています。当院では一般歯科の診察の中で親知らずの経過を確認できますし、処置が必要と判断された場合は口腔外科の対応に切り替えます。初めての方が最初の受診で何をするのかは、口腔外科の初診の流れをまとめた記事でも紹介しています。
当院でできること
- 錦糸町駅からすぐのマルイ錦糸町の中にあり、休診日を設けずに夜20時30分まで受け付けているため、勤務後や買い物のついでに生えかけの状態を確認できます
- お口全体のレントゲンと歯科用CTを院内に備え、親知らずの向きと根の状態、手前の歯との位置関係をその場で画像とともにご説明します
- 「様子を見る期限」を一緒に決め、次に確認する時期と、その間に気をつけることを具体的にお伝えします
- 生えかけの段階でも、周囲のクリーニングや腫れたときの消炎処置など、状態に合った手当てを行います
- 予約はWEBとLINEから24時間受け付けており、人前に出るご予定の前後に合わせた日程のご相談にも応じています
よくある質問
奥の歯ぐきから白いものが見えて半年ほど変わりません。このまま生えてきますか?
上の親知らずは生えきったのに、下は途中のままです。下だけ遅いのはなぜですか?
生えかけの期間中、歯ぐきが少し腫れました。抜くしかありませんか?
生えている途中の親知らずは、歯医者で何か処置をしてもらえますか?
接客の仕事をしています。生えかけの親知らずで話しづらくなることはありますか?
まとめ|親知らずが生えきるまで何ヶ月かは「段階」で読む。待つ期限を決めて確認を
親知らずが生えきるまで何ヶ月かかるかは、白い点が見えてから噛み合うまでを4つの段階に分けて考えると見通しが立ちます。順調なら数ヶ月から1年ほどですが、段階2や3で落ち着いたまま何年も過ごす方のほうが多く、上と下で進み方が違うのも一般的なことです。生えかけが長引く背景には、前に進む道がふさがれている、根がまだ伸びている、歯ぐきの厚みや噛む相手の有無といった理由があります。
待てば変わるのか、待っても変わらないのかは、レントゲンで向きと余地を見れば見当がつきます。錦糸町で生えかけの親知らずが気になっている方は、「様子を見る期限」を決めるつもりで、一度状態を確かめておくことをおすすめします。
生えかけの親知らずを見守るうえでの注意点
注意点
- この記事の期間や段階は一般的な整理であり、ご本人の年齢・向き・あごの大きさによって経過は大きく異なります
- 鏡で見える範囲では「止まっている」のか「ゆっくり進んでいる」のかを判別できないため、実際の状態はレントゲンで確認する必要があります
- 生えかけの歯ぐきの腫れを繰り返す場合、経過を見るだけでは炎症が広がることがあります。早めの相談をおすすめします
- 歯ぐきがかぶさった期間が長いほど、手前の歯の後ろ側に汚れがたまりやすくなります。手前の歯の状態も一緒に確認してください
- 妊娠中・持病のある方・お薬を服用中の方は、確認や処置の時期・方法が変わることがあります。初回にお知らせください
おおよその費用
生えかけの親知らずがどこまで出ているかを確かめる診察と撮影は、健康保険で受けるのが通常です。3割負担の方の場合、初診料と撮影を合わせて2千円台から3千円台程度が1回のお支払いの一般的な目安で、腫れに対するお薬が加わればその分が上乗せされます。これは保険制度上の一般的な範囲を示したもので、当院の掲載額ではありません。経過を追う再診では、初回より負担が軽くなるのが一般的です。
ご精算は現金のほか各種クレジットカードにも対応しており、保険診療でも同じようにお使いいただけます。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の趣旨にもとづいて、生えかけの親知らずがいつまで続くのか不安な方が、経過の目安・確認の方法・費用を理解したうえで、受診するかどうかを考えられるように記載しています。
※経過や症状の現れ方には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。親知らずが生えきるまでの期間や経過には個人差があり、実際の状態はレントゲンで確認して初めて分かります。気になる症状がある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。