生え変わり中の歯並びは様子見でいい?
相談の目安【錦糸町】

前歯が抜けて新しい歯が顔を出したと思ったら、真ん中にすき間ができている。上の前歯がハの字に開いて生えてきた。下の前歯は、乳歯の内側から重なるように出てきた――。子どもの歯の生え変わりが始まると、それまで整って見えていた口元が急に落ち着かない印象になり、「このままで大丈夫だろうか」と心配になる保護者の方は少なくありません。

この記事では、生え変わり中の歯並びは様子見でいいのかを、成長とともに整いやすい並びと、早めに相談を考えたい並びに分けて比べます。生え変わりが始まる年齢や歯が替わる順番の目安は乳歯が永久歯に生え変わる時期を解説した記事に、お子さんの通院や予防の考え方は小児歯科のページにまとめています。錦糸町の周辺にお住まいの方や、お勤め先の近くでお子さんの歯を診てもらいたい方の参考になれば幸いです。

生え変わり中によく見られる
一時的な並び

前歯が生え変わる途中で、歯と歯の間にすき間が見える子どもの口元|マルイ錦糸町シティデンタルクリニック

乳歯から永久歯への交代は、小さな歯が並んでいた場所に、ひと回り大きな歯が順番に入ってくる作業です。すべての歯が一度に替わるわけではなく、数年かけて少しずつ入れ替わるため、その途中ではどうしても「工事中」のような見た目になります。日本歯科医師会は、生え変わりが早い下の前歯4本について「5mm以上」、上の前歯4本では「7mm以上」の幅が不足すると説明しています(参照:日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯とお口の発生と育ち方」 https://www.jda.or.jp/park/function/teeth-grow.html )。足りない分は、乳歯のころからあるすき間や、あとで替わる奥の乳歯との大きさの差を使って少しずつ埋めていく仕組みになっています。つまり、生え変わりの途中で見える乱れの多くは、場所の調整がまだ終わっていないことのあらわれです。

上の前歯の真ん中にすき間がある

上の前歯が2本生えてきたとき、真ん中にすき間が空いていることはよくあります。この時期の前歯は、隣に生えてくる歯や、さらに外側の糸切り歯(犬歯)に押されながら、少しずつ中央へ寄っていきます。日本小児歯科学会も、生え始めの上の前歯について、ハの字に開いて生えてくることが多いと説明しています(参照:公益社団法人 日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱 小学生低学年」 https://www.jspd.or.jp/question/lower_grade/ )。糸切り歯が生えそろう10〜12歳ごろまでは、すき間が残っていても途中経過として見守ることが多い並びです。

前歯がハの字に開いている

正面から見ると、2本の前歯の先が外側へ開き、歯ぐきに近い根元のほうが寄っている形です。歯の頭が生えてくる時点では、まだ横に生える予定の歯が歯ぐきの中で場所を取っているため、前歯は外向きに傾いて出てきます。隣の歯が生えるにつれて少しずつ起き上がってくるのが一般的で、写真を撮って半年ほど比べると変化が分かりやすくなります。

下の前歯が少し重なっている

下の前歯は上より早く替わり、永久歯が乳歯の内側(舌側)から出てくることがよくあります。生えたばかりのころは隣の歯と少し重なっていても、舌に押されて前へ移動し、顎の成長とともに並びが落ち着いていくことがあります。ただし、乳歯がいつまでも揺れずに残っている場合は別の対応が必要になることもあるため、「重なり方」と「乳歯の揺れ方」はセットで見てください。

生えたばかりの歯が長く大きく見える

まわりがまだ乳歯のなかで、永久歯の前歯が1本だけ大きく見えることがあります。歯の大きさそのものは生えたあとに変わりませんが、隣の乳歯が永久歯に替わり、歯ぐきの位置が落ち着くと、相対的に大きさの差は目立たなくなります。顔の成長に合わせて口元の印象も変わっていくため、この時期の見た目だけで歯の大きさを心配しすぎなくて大丈夫です。

様子見より相談を考えたい並び
受け口・強い重なり・左右のずれ

スタッフが子どもに口を開けてもらい、前歯の並びを確かめている様子|マルイ錦糸町シティデンタルクリニック

一方で、成長を待つだけでは整いにくい並びもあります。見分けるときの手がかりになるのは、「歯の向き」よりも「上下の噛み合わせ方」と「顎の左右のずれ」です。歯が1本傾いているかどうかは時間とともに変わりやすい一方、上下の顎の関係は、成長が進むほど動かしにくくなる傾向があります。次の表は、生え変わり中に見られやすい状態を、成長で変わりやすいかどうかの目安と合わせて並べたものです。

見えている状態 成長で変わりやすいか(目安) 相談を考えたいサイン
上の前歯の真ん中のすき間 成長で:糸切り歯が生えるころまでに狭まることが多い サイン:糸切り歯が生えても閉じない、歯ぐきのすじが歯の間に入り込んでいる
前歯のハの字の開き 成長で:隣の歯が生えるにつれて起き上がりやすい サイン:前歯が唇を押し出して口が閉じにくい、片側だけ大きく傾いている
下の前歯の軽い重なり 成長で:舌の力や顎の成長で前へ並ぶことがある サイン:4本とも大きく重なる、乳歯が揺れないまま残っている
下の前歯が上の前歯より前に出る(受け口) 成長で:自然には変わりにくいことがある サイン:噛んだときに下の歯が前に出る、上の前歯が内側に入り込んでいる
奥歯で噛むと顎が横にずれる 成長で:ずれたまま顎が育つことがある サイン:上下の前歯の真ん中が合わない、顔の左右で頬の張りが違う

表の右の列に当てはまるものがあっても、それだけで治療が必要と決まるわけではありません。実際には、歯ぐきの中でこれから生えてくる永久歯の位置や大きさを確かめないと、並びがこの先どう動くかは見通せないからです。気になる点を見つけたときは、「治療が必要かどうか」ではなく「様子見で大丈夫かを確かめてもらう」くらいの気持ちで相談していただくのがよいと思います。

受け口は「早めに相談」を考えたい代表

噛み合わせたとき下の前歯が上の前歯より前に出る状態は、反対咬合と呼ばれます。前歯の生え変わりのタイミングで一時的に上の歯が内側に入っているだけのこともありますが、下顎が前に出る癖がついていると、そのまま顎が育ってしまうことがあります。小児矯正で使われる取り外し式の装置が向いている時期もあるため、気づいた段階で一度診てもらうのがおすすめです。

重なりの量が多いときは「場所の不足」を疑う

前歯が少し重なっている程度なら、先に述べたように成長で並ぶ余地があります。ところが、4本の前歯がそれぞれ前後に大きくずれている場合は、歯が入る場所そのものが足りない可能性があります。乳歯のころにすき間がほとんどなかったお子さんや、奥の乳歯を虫歯で早く失ったお子さんでは、こうした不足が起こりやすいとされています。

歯並びに影響しやすい毎日の癖

歯並びは歯の大きさや顎の成長だけでなく、毎日の癖からも影響を受けます。次のような様子が続いていないか、ふだんの生活の中で気にかけてみてください。

  • 指しゃぶりや爪かみ、下唇をかむ癖が小学生になっても続いている
  • テレビを見ているときなどに、口がぽかんと開いていることが多い
  • 飲み込むときに舌が前歯の間から見える、話すときに舌先が前に出る
  • いつも同じ側で頬杖をつく、横向きで同じ側を下にして寝る

癖は本人が気づいていないことが多いため、叱るよりも「口を閉じてみようか」と声をかけるほうが続けやすいようです。歯並びの治療に使う装置の種類については、次の記事でまとめています。

関連する記事を読む 矯正の種類にはどんなものがある?装置の分類と特徴

錦糸町でお子さんの歯並びを
相談するとき

青空の下、遊具の上から手を伸ばして笑う子どもたち|マルイ錦糸町シティデンタルクリニック

生え変わりの時期は、歯並びが毎月のように変わっていきます。そのため、1回の診察で結論を出すよりも、間隔を空けて何度か同じところを見比べるほうが、並びの動きを正しくつかめます。お買い物やお勤めのついでに寄っていただければ、検診と合わせて歯並びの変化も記録していけます。

家で撮っておくと役に立つ写真

相談の前に、スマートフォンで次の3方向から口元を撮っておくと、前回からの変化を比べやすくなります。毎回同じ明るさの場所で、同じくらいの距離から撮るのがコツです。

  • 正面:奥歯で軽く噛んだ状態で、唇を指で少し広げて前歯全体が写るように
  • 下から:上を向いてもらい、上の歯の裏側の並びが分かるように
  • 横:左右それぞれ、噛み合わせたときの上下の前歯の位置関係が見えるように

診察で確かめること

口の中の診察では、噛み合わせの深さや左右のずれ、乳歯の揺れ方、歯ぐきのすじの位置などを見ます。歯ぐきの中でこれから生えてくる永久歯の位置や数は、外から見ても分からないため、必要に応じてレントゲンで確かめます。そのうえで、今は見守ってよい時期なのか、装置を使う治療を検討してよい時期なのかをご説明します。墨田区の外から通われている方には、次の確認時期をご都合に合わせて決めていただけます。

当院でのご相談の流れ

  • 錦糸町駅南口からすぐのマルイ錦糸町の中にあり、年中無休で夜は20時30分まで受け付けています。学校や習い事のあとでも予約を取りやすい時間帯です
  • 検診のたびに前歯と噛み合わせの写真を残し、前回と並べて歯並びの動きをお見せします
  • 歯並びの治療を考える段階になったら、矯正相談の時間を別に設けて、装置や期間の見通しをご説明します
  • 個室の診療室なので、お子さんが口を開けるのに時間がかかっても、落ち着いて待つことができます
  • WEBとLINEからご予約いただけます。保護者の方の検診と同じ日に並べて取ることもできます

よくある質問

前歯のすき間は、歯ぐきのすじを切らないと閉じないのでしょうか?
上唇の裏から歯ぐきにつながるすじ(上唇小帯)が太く、前歯の間に入り込んでいると、すき間が閉じにくいことがあります。ただ、成長とともにすじの位置が上がっていくことも多いため、糸切り歯が生えるころまで経過を見てから判断するのが一般的です。
学校の歯科健診で「歯列・咬合」に印が付いていました。すぐ治療が必要ですか?
学校の健診は、歯並びや噛み合わせについて詳しく調べたほうがよい可能性を知らせるものです。すぐに治療が必要という意味ではないため、まずは歯科医院で状態を確かめ、見守る時期なのか、相談を進めたほうがよい時期なのかを聞いてみてください。
きょうだいで歯並びがまったく違います。何が関係しているのでしょうか?
顎の大きさや歯の大きさは、きょうだいでも同じとは限りません。さらに、指しゃぶりや口呼吸などの癖、乳歯を虫歯で失った経験の有無などでも、生え変わったあとの並びは変わってきます。一人ずつの口の中を見たうえで考えることが大切です。
歯並びが気になる場合、何歳ごろまでに相談すればよいですか?
受け口や顎の横ずれのように顎の成長が関わる並びは、早めに相談していただくほど選べる方法が多くなる傾向があります。一方、前歯のすき間のように途中経過であることが多い並びは、急がず経過を見ることもあります。年齢よりも、気になった時点で一度診てもらうことをおすすめします。
様子見と言われましたが、そのまま何もしなくてよいのでしょうか?
様子見は「何もしない」ではなく、「変化を見守る」という意味です。数か月ごとに並びを見比べ、予想と違う動きがあれば方針を見直します。その間も、重なっている部分は汚れが残りやすいため、仕上げ磨きと定期検診を続けてください。

まとめ|生え変わり中の歯並びは様子見でいい?
変わりやすい並びと相談したい並びを見分ける

生え変わり中の歯並びは、前歯のすき間やハの字の開き、下の前歯の軽い重なりのように、成長とともに整いやすいものが多く見られます。一方で、受け口や顎の横ずれ、場所の足りなさが疑われる強い重なりは、待つだけでは変わりにくいことがあり、早めに相談を考えたい並びです。どちらに当たるかは、歯ぐきの中の永久歯の様子まで確かめて判断します。

錦糸町で、お子さんの前歯の並びや噛み合わせが気になっている方は、検診のついでに気軽にご相談ください。

歯並びの経過を見守るうえでの注意点

注意点

  • 表で示した「成長で変わりやすいか」は一般的な傾向で、同じ並びでもお子さんによって経過は異なります
  • 歯並びの見通しを立てるためにレントゲン撮影を行う場合は、年齢と目的に照らして必要性を判断します
  • 装置を使う歯並びの治療は自由診療となり、お子さんが装置を使う時間を守れるかどうかも結果に関わります
  • 歯並びの治療を行っても、成長や癖の影響で並びが変わる場合があり、治療のあとも経過の確認が続きます
  • 重なりのある部分は汚れが残りやすく、見守っている間に虫歯や歯肉炎が起こることがあります

おおよその費用

歯並びの状態を確かめる診察やレントゲン検査は、虫歯の確認などと合わせて健康保険で受けられるのが一般的です。窓口での負担は、その日に行った診察や検査の内容によって変わります。墨田区にお住まいの場合は区の子ども医療費の助成を利用できることがあり、その場合の自己負担は助成の内容に沿って軽くなります(制度の詳細は区の案内でご確認ください)。装置を使う歯並びの治療は保険の対象外となり、当院の診療案内では小児一期矯正の料金を60,000〜300,000円(税抜)として掲載しています。矯正相談そのものは無料です。

保険診療の窓口のお支払いは、現金とあわせて各種クレジットカードもご利用になれます。

記載理由

医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)を遵守し、生え変わり中のお子さんの歯並びに不安を感じている保護者の方が、見守ってよい並びと相談を考えたい並びの違いを知ったうえで受診を判断できるよう記載しました。

※歯並びの変化のしかたや速さには個人差があります。

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村上 翔
監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長
私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。歯並びがこの先どう変わるかは、顎の大きさや歯ぐきの中の永久歯の様子によってお子さんごとに違います。気になる並び方があれば、歯科医院で一度確かめてもらうことをおすすめします。

患者様の満足度調査を
実施しております。

少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。

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