セラミックの歯とは?
陶材でつくる被せ物・詰め物の基本【錦糸町】
「銀歯をセラミックの歯に替えませんか」と歯科医院ですすめられたり、友人から「セラミックにした」と聞いたりして、そもそもセラミックの歯とは何なのか気になった方は多いのではないでしょうか。錦糸町で接客や営業の仕事をされている方からも、「白い歯とは聞くけれど、素材として何が違うのかは知らない」というお話をよく伺います。
この記事では、セラミックの歯とは何かを「素材の名前」と「形の名前」に分けて整理します。セラミックという言葉が指しているもの、陶材という素材がなぜ歯に向いているのか、そして被せ物・詰め物・ベニアという言葉がそれぞれ何を意味するのかが分かれば、歯科医院での説明がぐっと理解しやすくなります。錦糸町駅からすぐの当院で相談するときに役立つ、基本の考え方をお伝えします。
セラミックの歯とは|
「セラミック」は素材、「被せ物・詰め物」は形の名前
セラミックの歯を理解するうえで最初につまずきやすいのが、言葉の使われ方です。「セラミック」「クラウン」「インレー」「ベニア」「差し歯」といった言葉が同じ会話の中に出てくるため、どれが何を指すのか分からなくなりがちです。実はこれらは、素材の名前と形の名前の2種類に分けると整理できます。
「セラミック」は何でできた歯なのかを表す言葉
セラミックとは、陶磁器と同じ仲間の材料である陶材のことです。食器の茶碗やタイルを思い浮かべると分かりやすいのですが、歯科で使うセラミックは、口の中で長く使うことを前提に組成や焼き方が工夫された歯科専用のものです。歯の形に合わせて技工所で製作し、色や透明感を天然の歯に近づけて仕上げます。つまり「セラミックの歯」という言い方は、人工の歯の材質がセラミックであることを示しているにすぎず、どの範囲を人工物にするかまでは表していません。
歯科の材料には、セラミックのほかに金属(いわゆる銀歯や金合金)、歯科用プラスチック(レジン)、それらを組み合わせたものがあります。同じ形の被せ物でも、材質が違えば見た目や性質が変わります。素材を選ぶことと形を選ぶことは別の話、というのが最初に押さえたいポイントです。
「被せ物・詰め物・ベニア」は歯のどの範囲を補うかを表す言葉
一方で、クラウン(被せ物)、インレー(詰め物)、ラミネートベニアといった言葉は、歯のどの部分を人工物で補うのかという形の区別です。虫歯で失った部分が小さければ詰め物、歯の大部分を失っていれば被せ物、というように、歯の残り具合や目的によって形が決まります。そして、その形をセラミックで作れば「セラミックの被せ物」「セラミックの詰め物」と呼ばれる、という関係です。
| 形の呼び名 | 補う範囲 | 主に使われる場面 |
|---|---|---|
| 形の呼び名:インレー(詰め物) | 補う範囲:歯の一部(虫歯で削った穴の部分) | 主に使われる場面:奥歯の中くらいの虫歯を治した後、銀の詰め物を白くしたいとき |
| 形の呼び名:クラウン(被せ物) | 補う範囲:歯の頭の部分をぐるりと全体 | 主に使われる場面:大きな虫歯や神経を取った歯を守るとき、歯の形や色を大きく変えたいとき |
| 形の呼び名:ラミネートベニア | 補う範囲:前歯の表側の薄い一層 | 主に使われる場面:前歯の色や軽い形の不揃いを、削る量を抑えて整えたいとき |
一般社団法人 日本歯科審美学会の一般向けコラムでは、クラウンを「歯の表面(全面)を削り、セラミックスやハイブリット素材の冠を接着し歯の形態、色調、機能を再現する治療法」、ラミネートベニアを歯の表面に「シェル状の人工のエナメル質を接着させる」方法として紹介しています(参照:一般社団法人 日本歯科審美学会「歯の形をきれいにしたい」 https://www.jdshinbi.net/general/column/column05.php )。形の言葉は「どこまでを補うか」、素材の言葉は「何で作るか」と覚えておくと混乱しません。
「差し歯」はどこに入る言葉?
もうひとつ混乱しやすいのが「差し歯」という言葉です。差し歯は、神経を取った歯に土台を立てて被せ物を装着する治療を指す昔からの呼び名で、素材の種類を表す言葉ではありません。ですから、差し歯の被せ物をセラミックで作ることもできますし、金属で作ることもできます。「差し歯にするか、セラミックにするか」という比較は、実は形と素材を混ぜて比べていることになります。
なお、歯並びそのものの悩みに対して被せ物やベニアで見え方を整える方法は「セラミック矯正」と呼ばれることがあります。これは形と素材の組み合わせを歯並びの目的に使ったもので、材料としてのセラミックの話とは分けて考えるのがおすすめです。当院では歯並びの相談は矯正の観点からもお受けしており、詳しくは別の記事で解説しています。
歯科で使われるセラミックの性質|
なぜ歯の材料に向いているのか
陶材が歯の材料として選ばれてきたのには、いくつかの理由があります。ここでは「見た目」「汚れ」「体との相性」「硬さ」の4つの面から、セラミックという素材の性質を見ていきます。同時に、その性質の裏返しとして知っておきたい弱点にも触れます。
色と透明感を天然の歯に近づけやすい
天然の歯は、表面のエナメル質が光を少し透かし、その奥の象牙質の色が透けて見えることで自然な白さに見えています。セラミックは光を通す性質を持たせやすく、層ごとに色を重ねて焼き付けることで、この透け方を再現しやすい材料です。金属の被せ物はもちろん、歯科用プラスチックでも出しにくい「奥行きのある白さ」を表現できることが、前歯に多く使われる理由です。ただし、周囲の歯とどこまで揃うかは元の歯の色や口の中の状態によって変わり、仕上がりには個人差があります。
表面がなめらかで色や汚れが付きにくい
焼き固めたセラミックの表面はガラスのようにつるりとしていて、食べ物の色素やプラーク(歯垢)が付着しにくい傾向があります。歯科用プラスチックは長年使ううちに水分を吸って黄ばみやすいのに対し、陶材は材料そのものの色が経年で変わりにくいとされています。とはいえ、被せ物と歯の境目には汚れがたまりやすく、そこは自分の歯と同じようにケアが必要です。「セラミックだから磨かなくてよい」という材料ではありません。
金属を使わない選択ができる
オールセラミックやジルコニアと呼ばれる種類は金属をまったく含まないため、金属アレルギーが心配な方や、歯ぐきの境目が黒ずむのを避けたい方に選ばれています。素材の種類ごとの特徴や向いている場所については、当院の審美歯科のページで被せ物・詰め物の種類ごとにまとめていますので、あわせてご覧ください。
硬い一方で、強い衝撃には弱い
セラミックは硬くすり減りにくい材料ですが、陶器と同じように、強い力が一点に集中すると欠けたり割れたりすることがあります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方、極端に硬いものを噛む習慣のある方は、この弱点を踏まえて素材や設計を考える必要があります。こうした性質の裏表を知ったうえで選ぶことが、セラミックの歯と長く付き合うための前提になります。
- 見た目:光を透かす性質で、天然の歯に近い色合いを再現しやすい
- 汚れ:表面がなめらかで、材料自体の変色が起こりにくい傾向がある
- 相性:金属を含まない種類を選べば、金属アレルギーの心配を避けやすい
- 硬さ:すり減りにくい反面、強い衝撃で欠けることがある
なお、審美歯科という言葉は「見た目をよくする歯科」と受け取られがちですが、日本歯科審美学会は歯科審美学を「顎口腔系における形態美・色彩美・機能美の調和を図り、人々の幸福に貢献する歯科医療のための教育および学習に関する学問体系」と定義しています(参照:一般社団法人 日本歯科審美学会「歯科審美ってなに?」 https://www.jdshinbi.net/general/column/ )。セラミックの歯も、見た目だけでなく噛む機能まで含めて調和させることを目的とした材料だと考えると、その位置づけが分かりやすくなります。
錦糸町でセラミックの歯を検討するなら|
相談の前に知っておきたい順番
セラミックの歯は「白くしたい」という希望から始まることが多いのですが、実際の治療では、素材を選ぶ前に確かめておくことがあります。それは、その歯の土台がしっかりしているかどうかです。虫歯が残っていないか、神経の状態はどうか、歯ぐきに炎症はないか、噛み合わせに問題はないか。これらを診査で確認したうえで、はじめて「どの形を、どの素材で作るか」という相談に進みます。順番が逆になると、せっかくの被せ物の下で虫歯が進んだり、噛み合わせの力で欠けやすくなったりすることがあります。
特に神経を取った歯に被せ物を作る場合は、根の治療の状態が仕上がりの寿命に関わります。根の中の治療がどのように進むかについては、当院の根管治療の記事で詳しく解説していますので、被せ物の前段階として知っておくと安心です。
錦糸町での相談の流れ
当院では、セラミックの歯をご希望の方にも、まず口の中全体の診査から始めています。レントゲンや必要に応じた歯科用CTで歯の内部や根の状態を確認し、そのうえで「詰め物で済むのか、被せ物が必要か」という形の判断と、「どの素材が合うか」という材質の判断を順にご説明します。人前で話す仕事の方には、仮歯の期間中の見え方まで含めて計画をお伝えしています。墨田区や周辺から錦糸町へ買い物に来るついでに、「まず話だけ聞きたい」というご相談も歓迎です。
- 錦糸町駅南口からマルイ錦糸町に入って2階、徒歩1分の立地で、休みなく20時30分まで診療しているため、退勤後や買い物帰りの相談に合わせやすい環境です
- 診査ではレントゲンと歯科用CTで歯の内部・根・骨の状態を確認してから、形と素材の選択肢をご説明します
- 見た目の違いは、模型と色見本を手に取って確かめていただけます
- 診療室はすべて完全個室で、口元の悩みや費用の話も周りを気にせずご相談いただけます
- 種類ごとの料金は審美歯科のページに載せてあり、治療に入る前に見積書をお渡しします
よくある質問
セラミックの歯と白いプラスチックの歯は、見た目で区別できますか?
セラミックの歯は自分の歯を全部削って入れるのですか?
陶材と聞くと割れそうで不安です。日常の食事は大丈夫ですか?
「セラミックの歯」と「セラミック矯正」は同じものですか?
被せ物を入れた歯は、もう虫歯にならないのですか?
まとめ|セラミックの歯とは「陶材で作った被せ物・詰め物」のこと
セラミックの歯とは、陶材という材料で作った被せ物・詰め物・ベニアの総称です。「セラミック」が素材の名前、「クラウン・インレー・ベニア」が形の名前と分けて考えると、歯科医院での説明が整理して聞けるようになります。
陶材は色や透明感を天然の歯に近づけやすく、材料自体の変色が起こりにくい一方で、強い衝撃には弱いという裏表を持っています。どの形を、どの素材で作るかは、虫歯や根の状態を確かめてから決めるのが順番です。錦糸町でセラミックの歯を考え始めた方は、まず診査からご相談ください。
自由診療の副作用とリスク
副作用とリスク
- セラミックの被せ物・詰め物は健康保険が適用されない自由診療です
- 歯を削る量は形によって異なり、削った歯質は元に戻りません
- 強い衝撃や歯ぎしり・食いしばりで、セラミックが欠けたり割れたり外れたりすることがあります
- 神経のある歯を削った後、一時的にしみる症状が出ることがあります
- 被せ物と歯の境目は自分の歯と同じように虫歯・歯周病になりうるため、入れた後も検診を続ける前提の治療です
- 色や透明感の再現度は元の歯や口の中の状態に左右され、隣の歯とまったく同じ見え方をお約束できるものではありません
おおよその費用
当院の審美歯科では、セラミックの被せ物としてオールセラミッククラウン(e.max)が100,000円、ジルコニアセラミッククラウンが150,000円、オールジルコニアクラウンが80,000〜100,000円、詰め物としてハイブリッドセラミックインレーが35,000円、オールセラミックインレーが50,000円、前歯用のラミネートベニアが120,000円です(1本あたり・税抜)。金属系の被せ物など他の素材の料金と、5年間の保証制度の内容は審美歯科のページをご覧ください。ご精算には現金のほか各種クレジットカードをお使いいただけます。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)にもとづき、セラミックの歯という言葉の意味を正しく理解したうえで、ご自身に合う治療を選んでいただけるように記載しています。
※仕上がりの色や透明感、耐久性には個人差があります。※金額はすべて税抜表示です。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。セラミックの歯が適しているかどうかは診査のうえで個別に判断されますので、被せ物や詰め物でお悩みの場合は歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。